おっさんヒッチハイク GO TO 永平寺 3日目「みなさんはまだ坐禅をしようとしている」

坐禅だけに、禅問答のようなタイトルですが( ^ω^)

©2018曹洞宗 曹洞禅ネット

研修指導員の柿崎さんが、この日の最後にぼくらに喝を入れてくだすったんです。

このひと言がね・・ホント効きましたね。これが聞けただけでも来てよかった☆

その解説はのちほど( ´ ▽ ` )

研修2日目(9/2)の始まりでございます。

◆3:50 振鈴(起床)

雲水さん(修行僧)が手鐘をガンガン鳴らしながら、走り回る。

顔を洗い歯をみがき身支度をととのえて、

◆4:20 坐禅

「集合時間5分前には着坐しておくように」というお達し。

会社員時代、始業数分後にフラフラと席へ着いてたのが懐かしい←

◆5:30 法堂(お堂)にて朝のおつとめ

*タップ&ピンチインで拡大

お堂は、ぼくらがいる吉祥閣から徒歩10分。

標高差35m。マンションだと1階と12階くらいですね^^

長~い階段を上って行くんだけど、振り返るとこんな感じ。

こちらが法堂。

僧侶30人くらい雲水さん120人くらい。位の順にズラリと並び読経です。

(´-`).。oO(社長 役員 部長 課長 係長 ヒラ・・

またしても会社員時代を思い出してしまいました←

◆5:30 坐禅

冒頭の柿崎さんからアドバイスが。

「坐禅は半眼(目を少し開いた状態)で行いますが、その意味は『自分に入り込みすぎても周りを気にしすぎてもダメ』ということ」

話が具体的で深い・・( ^ω^)

◆6:40 小食(しょうじき=朝食)

こちらの木のところに食器をひろげます。

献立はおかゆ ごま塩 漬物。以上。

おかゆが最っ高にうまかった( ^q^)

お米を煮ただけなのに、なんでこんなにうまいのって。

精進料理は肉魚一切ナシ。限られた条件でいかにおいしく美しく調理するか。

知恵と工夫の凄みが伝わってきましたよ。

◆8:00 作務(掃除)

男女計18名が三班に分かれ、「禅堂」「居室」「トイレ」を清めます。

ぼくは禅堂。雲水さんから「ぞうきんがけはこのように」と指導があり。

前屈の状態から軽くヒザを曲げ、
左右にぞうきんを動かしながら
サササッ!と後ろへ下がっていく。

腰が死にました(^^)

◆8:40 ストレッチ

坐禅は体がこるということで、このような時間も設けられております。

◆9:10 講話

©Marunouchi Brand Forum

永平寺国際参禅部長で、この研修の長でもある横山さんが話をしてくださいました。

広島にあるお寺の住職をするかたわら、永平寺に出向?されてるそうで。

「今の役目を引き受けるのは不安だったが、実際ここに来て厳しい生活をしてみると幸せな気持ちになれた」

「広島へ戻る際、福井駅の売店で焼サバ弁当を『食べたい!』と思った自分にハッとした」

「そういう欲を否定しないこと」

「ただし、それを持ってしまった自分に気づくこと」

正直な話って刺さります(^ν^)

◆10:40 坐禅

20分(通常の半分)なのに寝落ち数回←

◆11:10 中食(ちゅうじき=昼食)

玄米 みそ汁 漬物 おかず一品。

作法を細かくアナウンスしてくれていたイケメン雲水さんが

「この先はアナウンスなしです」

この内容を光速マスタ~せよとw

◆13:00 坐禅

坐った目の前の視界がこれなんですがね。

眠すぎて、

障子のマスの中が点滅したり

木のフタのところがグニャ~と見えたり

いやはや大変でした←

坐禅始めて3年。分かったような気になってたけど、まだまだ未熟w

◆14:40 食作法講話

横山さんがふたたび登壇。

曹洞宗では、食事の前に五観の偈(ごかんのげ)というものを唱えるんです。

【目の前の食事は、多くの人の手を経てきたもの。感謝していただきましょう】

といった内容なんだけど、

「コンビニのおにぎり1コにどれだけの人が関わっているかご存知ですか」

誰も答えられない。

「3000人です^^」

(; ゚∀゚)

◆16:00 坐禅

研修最終日の総括で

「みなさん2日目は食事の時も含めて9時間坐ったんですよ」

って話があり。

ならば眠いのも仕方ないですね←

◆16:30 薬石(やくせき=夕食)

男性陣の中で最も若いHくんが「気持ちわるいです・・」と欠席。

女性陣の方も「頭痛がひどくて・・」というヒトがいたり。

やっぱり、この研修はラクじゃないです。

◆17:30 入浴

坐禅続きで腰がヤバいんで、じっくりお湯につかります。

「食後すぐに風呂ってどうなのw」と思ってたけど、全然いけちゃうんですよね。

ふだんいかに食べすぎなのか、よくわかりました^^

◆18:20 坐禅

40分×3セット。本日のハイライトです。

お風呂効果でどうにかやりきった。

でも、なんか釈然としない感じがあって。

そこに冒頭の柿崎さんのお言葉。

「みなさんはまだ坐禅をしようとしている」

「そうではなくて、坐禅に身を投げ込むのです」

「研修の動機・・みなさんはたいがい『自分と向きあいたい』と書かれる。ちゃんと向きあっていますか?」

「弱い自分でいいじゃないですか」

「ここでは人と競う必要はありません。肩ひじ張らず自分の弱さと向きあってください」

「人は自分ではない何かになろうとしますが・・自分が自分でなくてなんなんですか」

ガツンときました。

坐禅のお作法、食事のお作法・・

型は大事なことだけど、それに気を取られすぎちゃってた。

お遍路23日目「ばあちゃん」 37番岩本寺~ホテル海坊主

そうか、お遍路と同じでいいのか。

四国へ入り自分と向きあって23日目・・国道を歩きながら大泣きしたこの日。

世の中に対してかまえていた自分が開けた。

以降、「おれは気が弱い」ということから逃げなくなった。

うん。坐禅でもそれをやろう(^^)

◆21:00 開枕(就寝)

研修のちょうど半分がおわりました。

後半戦に向けて、おやすみなさいましzzz…

 

Vol.1「三泊四日参禅研修・申し込み完了」
Vol.2「うまくいくのか?!ヒッチハイク」
1日目「西へ!! ┗(^o^ )┓三3」
2日目「三泊四日参禅研修スタ~ト☆」

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最近このシリーズにめっさハマってまして。

老僧がお悩みにズバズバ答えていくという形式で読みやすいんです。

Q:上から目線をやめたい
A:自分が弱いから他人の弱みに耐えられないのです。その汚い性格を直さないといけません。

てな感じでスーパーハードですが 笑、即効性があります^^

ヒッチハイクのコツをggると、たいがいこのスケッチブックを勧めてます。

A3でドーンと見せるのが大事らしい。

ペンは極太。こんなん売ってたんだw

この企画をやるとFacebookで公開したら、古巣のセンパイがすすめてくれた本☆

30歳で出家し永平寺に入った筆者。古参僧侶からの罵倒etc・・ちょいちょいバイオレンスな内容ですw